この孤独なシルエットは……
先日、マスターシステムやMSXソフトなど、多数のゲームをお持込頂きました。その中で、お客様が「これが今回の目玉なんだ」と口にしながら見せて頂いたものが、こちら。
ファミリーコンピュータ、ディスクシステムのイメージキャラクター、ディスくんのケースに収められた、特別な「ゴルフ JAPANコース」です。
黄金に輝くこのBODY……
こちらは、同ゲームの全国大会の景品として作られた非売品となります。中身も賞品という重みに相応しいリッチな仕上げです。当時は宣伝にこのディスクを手に入れるまでを描いた漫画もあったそうで、多くのプレイヤーの憧れだったことでしょう。
そんな全国大会は、なんとデータ通信を使ったオンライン対戦によって行われました。
開催時期は1987年2月下旬～同年5月中旬。全国のデパートや家電量販店に置かれた「ディスクファックス」という装置に、専用の青いディスクでプレイしたデータを読み込ませることで応募が可能。ゲームの大会がその後2000年を過ぎてもしばらく現地参加が当たり前だったところから見ても、非常に画期的なシステムであったことがわかります。今でこそ手堅い会社というイメージがある任天堂ですが、時代の先を行く挑戦を続けてきたからこそ、今のスタイルができるようになったのかもしれません。
設備とディスクファックスまでの移動手段さえあればどこにいても参加できるとあって、大会の応募者は非常に多く、応募総数は80409人にまで登ったとか。大会賞品のゴールドディスクは、成績優秀者上位100名と、それ以外から抽選で500名にそれぞれ別の内容として配布されました。
起動、即、表彰。趣旨はハッキリ、簡潔に
今回お持ち込み頂いたのは抽選配布の入賞版。ゲームを立ち上げると、タイトル画面の代わりに表彰状が大きく表示されます。非売品でなければなかなかできない表現ですね。
ちなみに、成績上位者のディスクには、「入賞」の部分に最終順位と、申請時登録した本人のお名前が表示されるそうです。本当に世界に一枚だけのディスク。仮にお目にかかれたとして、そんなプライスレスなお品にお値段はつけられるのでしょうか……。
クラブ変更の操作方法がわからずもたつく筆者の図
画面を進めていくと、大会参加時のスコアが表示された後、通常のディスクと同じようにゴルフゲームをプレイできます。しかしその内容は通常とはコースが異なる特別仕様。大会に参加するような猛者に向けて送られていますので、当然高難易度になっています。単純な記念品に留まらない遊び心は流石の一言です。
動作確認のために１コースを通してプレイしましたが、筆者の最終打数は22打でした。愕然として結果すら取り損ねる始末です。トホホ。
成績上位者賞品のディスクはこれ以上に難しいんだとか。
こちらのゴールドディスク、弊店では動作品25000円から買取しております。
もしお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご検討ください。
次の所有者様のもとへお届けするまで、大切にお取り扱いさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
BEEP宮前平店では、どんなゲームソフトも幅広く買取しております。
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