どうもお世話になっております。
BEEP秋葉原店基板担当です。
前回のブログではシステム基板の元祖とも言える存在の「デコカセットシステム」
についてご紹介しましたが、今回はずっと時を経て平成の世に登場したナムコシステム246用ソフト「ソウルキャリバーIII ARCADE EDITION」とプラットフォームであるマザーボードのシステム256をご紹介します。
まずはマザーボードのご紹介です。
こちらはナムコのシステム256マザーボードです。
2000年に登場したシステム246基板の性能を強化した上位互換基板となります。
セガのNAOMIを皮切りに2000年前後から各社より次々とJVSシステム基板が登場します。
そんな中で登場したのがナムコの「システム246」でした。ソニーがプレイステーション2(以降PS2)をベースに開発した基板に、ナムコが開発したインターフェース基板を組み合わせた業務用システム基板です。
広く普及したプレステ2との互換性があったり、DVDやハードディスク等のメディアでソフトが供給できたりとコスト面と性能のバランスが優れていたハードで、長い期間アミューズメント機器にメインボードとして採用されていました。
ラインナップも「機動戦士ガンダム」や「鉄拳」シリーズ等の汎用筐体向けの物から、「湾岸ミッドナイト」等のドライブゲームや「太鼓の達人」などの音ゲーまで、機能のアップデートを行いながらPS2との互換性を活かした幅広いタイトルがリリースされました。
話を戻してシステム256基板の中身も見てみましょう。
業務用らしくネジ2本でケースが簡単に外れます。内部はメイン基板とDVDドライブ、それに各種接続用のインターフェース基板の構成となっています。
搭載されるの光学ドライブはATAPI接続のDVDドライブで、こちらの東芝サムスン製のSD-M1802が多いようです。
反対側にはSC3のステッカーがあり、これがソウルキャリバーIII用である事を表示しています。なんでもドライブのファームウェアがタイトルによって微妙に違うらしく、タイトルが合っていないドライブでは正常に起動しないこともあるようです。他にはソフトがHDDで供給されるタイプもいくつかありました。
(写真はガンダムVSガンダムNEXTのHDDです。)
かの有名な初代アイドルマスターも実は筐体とステーション内部にそれぞれHDD付きのシステム256基板が搭載されています。
ドライブ類を外し、ケースの下側にあるメイン基板を取り出してみました。
これもネジ1本だけで取り外し可能な作りになっていてメンテナンス性は見た目より良い感じですね。このメイン基板に筐体との接続用や通信用の基板がつながっています。
普段は決して見えない各部にパックマンのイラストがあしらわれており、ナムコらしいこだわりを感じますね。
基板のサイドにはシステム246と256のモード切り替えジャンパがあり、ここを切り替える事でシステム256用のタイトルも動作させる事ができます。
そしてシステム246は筐体との接続がJVS規格となるため、JAMMA接続の汎用筐体などに接続するための変換ボードが必要になります。システム246には専用のナムコ製JAMMA変換ボードがあり、こちらを使用するのが一番オススメです。今回のセット商品にはこちらの変換ボードも付属しますのでJAMMAハーネスのコントロールBOXでも問題なく遊べます。
接続するとこんな感じになります。けっこうゴチャゴチャとしてしまいますね。ゲームによってはさらにこの変換ボードから追加の配線が必要になる場合もあります。
続いてソウルキャリバーのソフトです。
システム256ではゲームソフトはDVDもしくはHDDとコピー防止等のためのセキュリティドングルのセットで供給されました。ソウルキャリバーIIIはDVDになります。
さすがPS2互換基板、ドングルはPS2用のメモリーカードと同じメディアが採用されています。そしてDVDは初期版とVer.Bの2種類付属しています。どちらでも基板にセットした方で遊ぶことが出来ます。ドングルは共用となります。
付属品は純正インストと帯インスト、コンパネシール、説明書の純正品が付いています。
というわけでざっくりとご紹介いたしましたが、いかがでしょうか?
「ソウルキャリバーIII ARCADE EDITION」は現状アーケード版として最後に発売されたタイトルで、シリーズで現在でも評価の高い作品です。(最高傑作はソウルキャリバーIIという意見が多いですね。)ただゲームセンターでの出回りは悪く、中古品も比較的見かけないタイトルです。
マザーボードも光学ドライブやHDDを使用する今風のシステムですので逆に経年に弱く、状態の良いものは少なくなってきております。お探しの方は是非この機会にお買い求め下さいませ。
システム246/256は低価格で面白いソフトも色々ありますのでタイトルを集めてみるのもオススメです。ご検討をよろしくお願いいたします。
BEEP秋葉原店ではゲームに関わる物を何でも買い取りしております。
家庭用ゲームやレトロPCなどはもちろん今回のアイテムのようなアーケード基板の買い取りも販売を行っております。
基板本体や周辺機器、筐体、ポスターなどゲームに関するものは何でも1点から買い取りしております。量が多い場合は出張買い取りも行っておりますので、ご不要な物や整理の際には是非ご相談下さいませ。長い間動かしていなかったり、故障していてもOK!お見積りも無料で行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
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