【アーケード温故知新】ほぼ半世紀前のアーケード基板!あの『Mr.Do!』のピエロのルーツ!?ユニバーサル「サーカス サーカス」をご紹介!

お世話になっております。BEEP秋葉原店基板担当でございます。
 
今回のブログはアーケード基板の回となりますので、最近店頭で買取させて頂いた
レトロな雰囲気漂うタイトルをご紹介させて頂きます。
 
それがコチラ!
 
こちらはユニバーサルのアーケード基板「サーカス サーカス」です。
ユニバーサルは現在パチスロ、パチンコ機で有名なメーカーですが、
かつてはアミューズメント施設向けのアーケードゲームマシンを幅広く世に送り出していました。
そのユニバーサルが1978年に発売したのがこのサーカス サーカスです。
なんと47年前のビデオゲーム!
1978年といえばあのタイトーの「スペースインベーダー」が登場し一斉を風靡していた頃ですが
その影でこのサーカスサーカスもヒットしていたそうです。
このゲームはスペースインベーダー登場以前に流行していた「ブロック崩し」系の派生ゲームで
移動するシーソーに落ちてきたキャラクターが飛び乗り、反対側のキャラを
弾き飛ばして空中に浮いている風船を割ってゆくというサーカスのアトラクションに見立てた
多少、いやかなり乱暴な感じのゲームです。ピエロは後にMr.Do!シリーズの看板タイトルの主人公としても登場するんですが、この作品で始めて登場したとか。昔も今もユニバーサルといえばピエロなんですね。
 
そんな時代のゲームなのでBGMはあまり種類はありませんが、スタート時や、風船を沢山割ったとき、
操作をミスしたとき、面クリアしたときなどに何とも言えないタイミングで鳴るサウンドが妙に耳に残って印象的です。
また、何と言っても見どころは登場キャラクターのピエロの動きだと思います。
よく学校でノートの隅に書いた棒人間のパラパラ漫画のようなキャラクターなんですが、
ビヨンビヨンと縦横無尽に激しく飛び跳ねて風船を割っていきます。
普通のブロック崩しと違いキャラクターは自由落下で地面に落ちるため、操作パドルを使って
空いているシーソーを落下地点に合わせなければいけません。間に合わないと地面に落ちて死亡(?)
悲しいBGMが鳴り響きます。

動画も撮ってみました。だんだんとスピードアップして最後には手がつけられなくなります。
何回かチャレンジしたんですが、結局1面もクリア出来ませんでした…。
でもつい遊んでしまう原初的な楽しさと不条理さがいかにも往年のアーケードらしく楽しいゲームですね。
 
実はこのサーカス・サーカス、オリジナルはアメリカのメーカー「Exidy(エキシディ)」が1977年に発売した
「Circus(サーカス)」というゲームをコピーしたタイトルで内容もほぼ同じゲームでした。
そういうのがある程度許されてしまう時代で、似たようなコピーゲームが他の各社からも発売され、
まとめて「風船割りゲーム」と呼ばれるジャンルになっていたそうです。
この当時ユニバーサルも例外ではなく他にもコピータイトルを複数発売していましたが、徐々にオリジナリティのある魅力的なゲームを生み出して行くことになります。
 
さて、ゲームとしてはそんな感じの「サーカス サーカス」、BEEPのブログを読んでいる方ならご存知の方も多いかと思いますが、今となっては遊んだことがある方も少ないのでは無いでしょうか。
当時はアメリカンなアップライトタイプの他に日本向け?の専用テーブル筐体も存在したようですが、
中の基板は同じものだったようです。(当時のチラシの画像などからの推察です。テーブル筐体は今でもごく少数現存しているようです。)
 
さてここで今回BEEP店で買取した「サーカス サーカス」の基板一式をご紹介します。
いかにもという感じの1980年以前の雰囲気を漂わせる基板にはユニバーサルの文字があり、基板上は
かなり余裕を持って配置されたIC達が整然と配置されています。
基板は2枚構成で、上の小さな基板は音声を出すためのサウンドボードです。
音声は同時期のスペースインベーダー等の基板と同じ方式で、効果音ごとにボリュームが設定されているため
沢山のボリュームが並んでいます。
サウンドボードの下にはマイクロプロセッサの6502があります。この基板の物は現物を見る限りSynertek社製のSY6502でしょうか。日本で広まったゲームとしてはマイクロプロセッサを搭載した初のゲーム基板だったそうです。(wiki調べ)
 
コネクタの規格はもちろん独自の配線ですが、今回の基板にはJAMMA規格に変換するハーネスが付属します。JAMMAの環境なら概ね動作すると思いますが、映像の同期信号にクセがあるのかモニターで調整する必要があるためビデオ出力は難しいかもしれません。
 
また、このゲームは操作にレバーもボタンも使いません、いわゆるブロック崩しの派生ゲームなので
ゲームスタート時に押すスタートボタン以外、操作にはボリュームコントローラーだけを使います。
今回の基板にはなんとすぐに遊べるコントローラーもセットで付いております。それがコチラ↓
ボリュームコントローラーを付けた専用コントローラーです。
お馴染みセガの汎用筐体「アストロシティ」用のパネルを使い、汎用品の黒い金属ケースにセットされています。ケースから外してアストロシティ等の筐体に設置することも可能です。何故か木目調のステッカーが貼ってあり、昭和の和室にあったテレビのような高級感を醸し出しています。アストロシティのロゴ部分だけ残してあるのがおしゃれポイントでしょうか。とても遊びやすく、このまますぐにお使い頂けます。
 
という訳で、今から47年前のビデオゲーム「サーカス サーカス」のご紹介でした。いかがだったでしょうか?こちらの基板はBEEP秋葉原店にて138,000円(税込)で販売中です。
 
今遊んでも充分に楽しめるゲームです。だれかと一緒にゲラゲラ笑いながら遊んで頂ければと思います。(今となってはかなりの貴重品であり骨董品といっても良い物ですので、気軽に買えるお値段ではありませんが…。)
 
BEEP秋葉原店では家庭用ゲームだけでなくこういったアーケードゲームも買取受付しております。たとえ故障して動かなくなってしまったものでも、コレクション整理などでホコリまみれで何十年も放置された納屋から出てきたものでも買い取りさせて頂きます。量が多い場合も出張買取も行っておりますのでまずは一度弊社にお問い合わせ下さいませ。
 
もちろんいきなり店頭にお持ち込み頂いても結構です!お持ち込み、お問い合わせをお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
 

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※文中の記載は基本的に基板担当のインターネット調べによるものです。
実際の情報とは異なる場合がございますので参考程度にお読み下さい。

 

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